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PresentTreeの森、初めての被災

2013.
12.31

この年末は、宮崎県は高原町で進めてきたPresentTreeの森の被害報告に勤しん
だ。http://www.presenttree.jp/pdf/201312_PT_TakaharuReport.pdf

PresentTree事業は、
「人生の記念日に記念樹を植えよう!」を合い言葉に、植樹を必要とする全国の
荒廃人工林や被災林、放置林などに、主に都市部の方々からの参加を募り、苗木
を植えて森林再生に繋げるというプロジェクト。
その大きな特徴の一つが、植えたら植えっぱなしにせず、10年間その苗木を保育
管理し、その土地土地に最もマッチする広葉樹による森として、自走していける
位に育つまで見届けるという点だ。

大切な記念樹を皆様からお預かりする訳だから、一本毎に管理識別しており、そ
の識別番号毎に植林証明書が発行される。
10年間は、その植林証明書に記載された「私の大切な記念樹」が現地に存在し続
けるという工夫が様々に施されている。例えば、苗木は生もの故に、勿論自然枯
死は大いにあり得る。よって、10年後の苗木の残存率を当地の専門家と相談して
決めて、それ以内に受入数を制限する等。

3.11に打ち消された感が強いが、2011年1月に宮崎・鹿児島県境に位置する
新燃岳が噴火し、未だに噴火警報が断続的に発令されている。その麓にある我が
PresentTree in 南九州のエリアには、相当量の灰が降り、しばらくの間立ち入
り禁止で現状を把握できずに居たが、今般漸く被害認定の下に対策を完了したの
で、やっと当地への支援者の方々に報告できるに至った。

苗木は全損だったため、すべて植え直し、当初に発行した植林証明書はそのまま
継承されるようにした。
但し、この規模の天災地変が起こると生態系が著しく変化し、複数種植えた苗木
の内、クヌギだけは従来見られなかった「猿による苗木の食害」という二次災害
に遭っている。この対策(クヌギを外の樹種に植え替える)も新年の植栽時期早
々には実施する予定だ。

契約上、天災地変による損害の免責を参加者の皆様には許容頂いているが、大切
な思いのこもったPresentTree、今までの苗木の成長分が悔やまれるに違いない。

皆様には誠意をもって説明していきたい。

来る年が、どうぞ皆様にとって素晴らしい年でありますよう。。。


鈴木敦子 ■admin ■comments (0)