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第15期の活動報告に代えて

2018-07-14

認定NPO法人環境リレーションズ研究所は、お陰様をもちまして15期という節目の決算を完了しました。ひとえに、皆様方のご尽力の賜物と有難く厚く御礼申し上げます。

中核事業であるPresentTreeは、

1.中々動かない圧倒的多数「=一般生活者」をエコアクションに引っ張り込むインフラ

2.成熟社会における地方創生の在り方

の2点を目論み、他のどの国よりも急速に少子高齢化が進み、どの国よりも個人の現預金比率が高い日本が、世界のモデルとなるべく「活力ある未来社会」を実現するために、如何に「人とお金を偏在させずに循環させていくか?」の一つの社会実験として進めてまいりました。

認定NPO法人環境リレーションズ研究所で、この社会実験を担いムーブメントの素地を創り、上手くいったスキームを企業や団体の皆様の本業の中で活用頂くことを株式会社環境ビジネスエージェンシーでお手伝いしつつ、持続可能な環境施策を生み出し続けること、それが、私共のミッションです。この営利と非営利組織との両輪運営こそが強みだと、対外的にも訴求し始めてから12年目を迎え、やっとその意味が浸透して参りました。

10年間存続できる企業は約5%といわれますから、それなりに存在意義のある組織で在り、活動なのだと自認する一方、企業の寿命は30年といわれる中、30年後に残るために今何をすべきか?を模索し続けている昨今です。

首都圏のヒト達を各地方の森に植えた苗木の里親として、当地との10年間の交流を育み、森だけではなく地域丸ごと元気にしていく、という仕組みは、2005年1月スタート来順調に広がり続け、2011年の3.11発災直後は、長年の地域振興実績と相俟って、被災各地からの活動誘致が続き、2012年度の岩手県宮古市をはじめとし、2014年度に宮城県大崎市、2015年度に福島県広野町におけるPresentTreeが実現、被災三県における交流の森づくりは、お陰様をもちまして当初協定面積への植栽を前期にはほぼ完了、当期には面積の拡大、付随事業の展開などに発展中です。特に、当期まで3カ年に亘り蒔いた施策の種である「ふくしま環境・リサイクル関連産業研究会」における浜通りの復興に繋がる事業化支援は、PresentTreeを通じた地元ネットワークが生かされ、来期には実を結ぼうとしています。

震災復興7年間で未だ7万人超が避難しているといわれているにも拘わらず、また、帰還困難区域においては、これからやっと除染が始まるというタイミングであるにも拘わらず、震災の事実は風化の一途を辿る中、PresentTreeの支援者の皆様が継続的に被災地の森づくりに足を運び続けること、その御縁が地域経済振興に寄与する事業化に繋がること、が地元からは大変期待されています。

一方、被災地以外でも少子高齢化が深刻化する地域でのニーズが根強く、引き続き「国づくり」の精神でPresentTreeを推し進めますので、ご協力をお願い申し上げます。

また、PresentTreeの森づくりの中で見えてきた新たな課題を解決するための、次の事業として立ち上げた”アーバン・シード・バンク” プロジェクトは、前々期にグッドライフアワード・環境大臣特別賞を受賞、そのお陰で当期はTBSの「EARTH Lab~次の100年を考える~」にてご紹介頂きました。全国各地の放置荒廃里山を再生するため、真っ暗な里山に未利用資源として眠り続けている休眠埋土種子(シードバンク)から苗を育て、都市の緑化に使うことで、都市の生物多様性を向上させ、里山に人と資金を流す仕組みである”アーバン・シード・バンク” も、これからの日本の発展のためのソリューションとして機能させて参りますので、併せて皆様からの変わらぬご厚誼をお願い申し上げます。

以下、活動報告に代えて決算のポイントを申し添えます。(別添:認定NPO法人環境リレーションズ研究所 過去10期対比財務諸表 参照)

BSPL10期比較201803末現在_

1.経常収入について
1)経常収入の内訳については次のとおりです。

2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
会費入会金収入 0.29% 0.13% 0.11% 0.14% 0.24% 0.04%
寄附金収入 57.91% 68.76% 84.02% 74.54% 72.49% 79.09%
補助金等収入 17.38% 15.20% 6.81% 7.71% 12.85% 10.81%
事業収入 24.41% 15.61% 9.04% 17.60% 14.37% 10.06%
受取利息(その他収益) 0.00% 0.01% 0.00% 0.01% 0.0% 0.00%
雑収入(その他収益) 0.00% 0.29% 0.02% 0.01% 0.04% 0.00%
100% 100% 100% 100% 100% 100%

2) 仕掛事業費の計上がNPO法人会計基準に馴染まないと判断された為、前期に会計方針を変更、10年間プロジェクトであるPresentTreeの支出が事業開始~3年目迄に偏るため経常減額となりましたが、10年間のストックにより活動費用が充てられています。

2.新年度の方針
2014年度、2015年度と、大口のご支援により順調に活動を拡げてまいりましたが、そこ迄で完結してしまったプロジェクトをカバーする取組みが適わず、今期も前期同様、事業ボリューム全体が2013年度並みに留まりました。引き続き、植栽地のバラエティを整えることにより、なんとか元に戻したいと思っております。また、PresentTreeの次の一手を探しておられる支援者の方々には、”アーバン・シード・バンク”による里山再生、生物多様性保全へのご協力をお願い申し上げます。 当所はこれからも、持続的な活動の拡がりのため、非営利活動と営利活動とをしっかりと両立して参ります。また、2015年1月スタートから、順番に償還期限(協定期間満了)を迎えるエリアが増えており、その後の維持存続の在り方については、それぞれの事情・背景に応じた丁寧な対応で臨んでおります。その結果、今現在は恙なく期限を迎えることができ、新年度も細やかな対応を心掛けたいと思っております。

以上

 


eba, Er, 鈴木敦子 ■admin ■comments (0)

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