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人獣共通感染症(ズーノーシス)予防法に、サバイバル力を想う

2020.
04.25

森のイベントなどでは、再三、口を酸っぱくして「長袖長ズボン着用!」と注意喚起する。マダニやスズメバチなど、森には危険な生物が付きものだからだ。それでも、時々、半ズボンやノーズリーブで山に入る参加者がいて困ることがある。

森のイベントの主催者だから長袖長ズボンが当たり前になったわけではなく、幼い頃から、自然界には危険が付きもので、その中に立ち入る際には守るべきルールがあり、他の生き物との接し方には気をつけなければならない、ということを教わってきた。

山に入るときは肌を隠す、絶対に近寄ってはならない生き物がいる、トカゲやカエル、ひな鳥等どんなに安全そうな小さな生き物でも、野生の動物に口を近づけない、動物を触った手は必ず洗う、、、etc。

人獣共通感染症(ズーノーシス)で、年間270万人が命を落としているという。
この記事にはその予防法が出ているが、特段目新しいことではない。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/040300214/?P=1

我々人間も125万種の生物の一種に過ぎない。他の生き物との賢い付き合い方、自然界との距離感等、謙虚に見直すべきで、正にサバイバル力が試されている。

さまざまな自然体験と共に、しっかりサバイバルを教えてくれた亡き両親に感謝すると共に、改めて、娘に・次世代に伝授することの大切さを感じる自粛月間である。#StayAtHome


eba, Er, 森林, 鈴木敦子 ■admin ■comments (0)

コロナパンデミックに「食」を考える

2020.
04.18

SARSもMERSもエボラも、ウイルスの自然宿主がコウモリだと解っているのに、なぜ危険を冒してまでコウモリを食べたりするのだろう?

と、半ば批難めいた疑問を持つ人は少なくないだろう。

今回の新型コロナパンデミックにより、中国は、「危機が終息するまで野生動物の取引を禁止する」としている。その後どうするかは不明だが、中国は2003年にも、SARS大流行により野生動物の取引を一時的に禁止したものの、わずか半年後に再開してしまったという。

中国やアフリカなど一部の地域で野生生物の取引が根付いているのは、食文化だけの問題ではなく、野生動物の肉を売ることでしか生計を立てられない多くの人の存在があるからだ。貧しい人たちが、自分と家族が生き延びるために、目の前にある手段に飛びついてしまうのは、無理からぬ話だ。

新型コロナは、そのような人たちが、別の手段で生活の糧を得られるようにするための方策を、世界中で考えるきっかけを与えているような気がしてならない。

そして、外出自粛で、三食を家族と共にする時間も増えている今、

「何を食べるか、その食べ物が、どこから来たのか、作る過程で自然や環境を破壊していないか?健康を害するモノが投入されていないか?児童や奴隷の労働力が使われていないか?動物を虐待していないか?」

について、しっかり話し合うチャンスだと思う。

私たち1人1人が、世界を変えるために何ができるのか?
時間に余裕のある今だからこそ、家族とともに考えたい。#StayAtHome

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/013100069/?P=3
https://www.afpbb.com/articles/-/3278221?page=2