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エコジャパンカップの意義

2010.
08.06

恒例の環境ビジネスウィメン・シンポジウムが終わった。04年から毎年テーマを
決めて年一回の大イベントとして開催してきたが、昨年は人的にも資金的にも余
裕がなく初の見送り。なので、今年は特に皆気合が入った。

今回は150名定員のところ倍の申し込みがあり、結局当日は170名以上に参加いた
だくことになった。ワインと簡単なフィンガーフードが出るとはいえ、みなさん
着座でずっと、ウィメン8名と小池百合子元環境大臣、斉藤鉄夫前大臣、小沢現
大臣、田島副大臣、大谷政務官、坂根経団連副会長とがスピーチやら提言やらし
続けるのを聞く一方の設計だったので、中座する人たちが結構いるのではないか
と危惧していたが、途中抜けの方はほとんど居られず、最後まで真剣に清聴戴け
た。

私としては、本業にかかわる市民のエコアクションのための政策マーケティング
みたいな個別提言をしたいところではあったが、これだけの人とパワーが結集す
る場はそうそうなかろうと、「ウィメンは提言だけでなく実働まで自ら漕ぎつけ
るアクティブな組織である」という実績紹介に近いプレゼンにした。

そもそも04年当初、当時の小池大臣から招集されたメンバーたちは、自らが環境
で起業し営む中で弊害・課題として体験してきたことをクリアすべくさまざまな
主張や提言を繰り広げた。

1.環境行政主管が小さく半端にばらけているからやりにくい、環境ビジネス支
援施策の効果が薄まる
2.環境ビジネスに期待や話題は集まりつつも、実のある投資や融資などは集ま
りにくい
3.環境だけにかかわらずシード、アーリーステージへの支援が皆無
4.女性起業家には屈辱的な慣習が未だに残っていた(父や夫の連帯保証)
、、、etc。

自分たちが苦労したこれらを少しでも払拭し、次世代にはなるべく余計な苦労は
させず本業にまい進できるようインフラを作っておかないと、環境ビジネスのマー
ケットは遅々として広がらないであろう、環境と経済の好循環には程遠かろう、
と仲間を増やしつつ6年かけていろいろ仕込んできた。

その一つがeco japan cup

もとは、とあるNPOが05年に、愛知博のサテライトイベントでエコビジネスコン
テストをやるから手伝ってほしいと申し入れてきたものだったが、ただのエコビ
ジネスコンテストをやるのであればすでに出遅れておりやる意味がない。

06年からは、環境ビジネスウィメンとして正式に主催を引き受け、環境ビジネス
市場を底上げすべく仕掛けを盛り込んできた。

1.環境政策を行う全省庁が関与する
2.この土俵に乗っかったビジネス案件は多面的に評価される機会を持たせる
3.ミドル以降に偏りがちな支援をシード、アーリーへ振り向ける
4.環境事業に対する的確な評価軸を作り、育てる

などなど。たぶんここまで考え抜かれたエコビジネスコンテストは他には無い。
環境ビジネスウィメン発足当時に期待されたソリューションが徐々に充填されつ
つある。

また、エコジャパンカップを育てていくことは、当社のヴィジョン
===
圧倒的多数の「今、動いていない層」を引っ張り込める環境ビジネスを生み出
し続けること
===
ともしっかり被る。
なにしろ、エコビジネス業者を支援するのが当社の仕事なのだから、将来有望そ
うなエコビジネスがどんどん増えていってくれなければ当社の存続意義がなくな
る。(^^)ゞ

eco japan cup2010は今月末まで応募を受け付けている。
今年は、内閣府の企業コンペとしても重複して審査されるので応募者にとっては
二度美味しい代物。

是非ご応募を!

優秀な環境アイディアを一度に多くの人の目に触れさせ、最適な多面的マッチングを仕掛ける

育成を視野に多年度に渡る継続的なマッチングを講じることで、各ステージごとに最適な需給調整


鈴木敦子 ■admin ■comments (1)