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欠礼通知に高齢社会を想う

2011-12-13

欠礼通知が届く時期。年々親御さんが亡くなったという連絡が増えてきた歳頃に、
時間の冷徹さと人生の希少をしみじみ感じる。

それにしても、欠礼通知の文面には80歳代・90歳代で永眠という文字ばかり。本
当に日本は長寿社会だなと頼もしくなる一方、23%を超えた65歳以上の高齢人口
の中でも、80歳以上の人たちの絶対数が着実に増え続けている現実を実感した。

高齢社会を迎えることの課題は尽きないが、私自身が75歳の親を見ていて痛感す
るのは、「消費しない」ことである。

人間、歳を取るにつれて欲が無くなるのは生物学的な現象として、目下は「いつ
まで長生きしてしまうか不安」だからと、「とりあえず貯蓄」したがる。高齢者
達がとりあえず貯蓄し・貯蓄習性を持つ高齢者が膨らみ続ける、という構造の下
に、個人金融資産が1400兆円を超えて久しい。

なんとかして、彼らに「消費させる」ネタを作らないと!

高齢者の自動車事故が頻発している。身体機能が全面的に衰えるのだから、当た
り前と言えば当たり前の話。18歳未満に運転免許を与えないルールがあるのなら、
上限年齢も設定すべきだとつくづく思う。かなりハイレベルな運転技術を持って
いた我が父の車も、最近は隣に乗るには相当勇気がいる。
でも、年々欲と楽しみが減っていく者から、数少ないドライブの楽しみを取り上
げるのは、家族として忍びないので運転禁止は出来ずにいる。

75歳以上は福祉車両以外乗用禁止

こんな施策だけでも、高齢者の消費のきっかけ作りには役立つのではないか?

そんなことを考える年の瀬である。


鈴木敦子 ■admin ■comments (0)

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