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金融資産の流動化

2013-01-24

日本人は平均で3500万円も残したまま死ぬ!
と大前研一さんが寄稿していた。

どうやってはじき出したかは確認していないが、1400兆円もの金融資産を休眠さ
せてしまっている日本人のこと、遠からずな数値だろう。

「成熟社会の経済学」の小野先生から聞いた話だが、
「人間の欲求でやっかいなのが、金銭欲。阪大同僚が実験をやっているが、これ
を司る部分の脳は物理的にいじってもコントロールできないことが分かっている。」
と。
要するに、お金を貯めて何かに使うことが目的ではなく、お金を貯めることその
ものに欲求の芯があるということ。

当たり前の話だが、お金は流れていることで価値が生まれる。ただ持っているだ
けなのは死蔵に等しい。

使いたくなる対象をうまく&早く世に提示できないと、3500万円持ったまま死ぬ
人たちが増えていく。それは大問題。

うちのPresentTreeは、正にこの1400兆円をうまく流すべく狙いをも持っている
プロジェクトだ。(^_^)/

プレゼントツリーの始まりは国民環境動向調査で得られた、エコアクションに絡
む様々な仮説の検証だが、とあるグループインタビューの中で
「私のタンス預金、社会貢献に使ってくれるならおたくのNPOに託してもいい。
だけど、自分の入用の時には元本は返してね。」
という発言に、他のメンバーも皆同意していた。

PresentTreeに苗木の里親として直接的に資金拠出してもらい、過疎地の森林再
生のために地元の雇用等に資金を流すというルートはもちろん、それとともに、
PresentTreeにお金を預けることで、実際の利回りはゼロだが、新しい形の「利
息」、それは過疎地からの感謝だったり、地域政策への参加感や達成感だったり、、、
いろいろ考えられるが、これらを得ることができる「新しい資産運用」の在り方
を模索し続けている。

森林の時間軸は数百年スパン。
森林プロジェクトに携わっていると、たかだか80年の人生時間の中で、蓄財や所
有に何の意味があるのだろう?どうせあの世にお金も家も土地も持っていけない
のに、、、とやや達観気味になる。(^_^;)


鈴木敦子 ■admin ■comments (0)

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