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水俣ブランド

2010-07-04

会場となった徳富蘇峰・蘆花生家

会場となった徳富蘇峰・蘆花生家

先週末、水俣に行ってきた。

環境ビジネスウィメン5人:水俣の女性事業家16人

で、座談会を開催するためだ。

私が環境ビジネスを始めたきっかけは大学時代のゼミ活動だが、そもそも環境系
のゼミが無いのにそれを自ら作ってまで学びたいと思うほどに育った環境問題へ
の興味の原点は、幼少期に母と見たMINAMATAをはじめとする公害問題のドキュメンタリーである。

にも拘らず、恥ずかしながら水俣の地を踏むのは今回が初めて。

初めて訪ねて分かったこと。
不知火海のとても美しいこと、水俣の女性がとても活力あること、食の安全に対
してとても気を使っていること、、、。

絵に描いたような魚付林とそれに因る良質な漁場は本当にとても綺麗で、いつか
絶対潜ってみたいと思わせる代物。

パティスリー、茶園、自然学校、、、さまざまな事業に取り組む女性たちは生ま
れも育ちも実はばらばらで、共通するのは、「今のMINAMATAの良さ」を客観的に
感じ取っている人たちが活力あるご当地でのプロジェクトを推進していること。

そして、さらに今回客観的に水俣を見聞きした私としては、「水俣産の食品」に
はほとんど食品添加物が入っていないことにとても感動。

みやげ物店や道の駅にあるジャムやドレッシング、ジュース、アイス、パン、土
産用菓子、、、は、食品添加物フリーなものの方が圧倒的に多い。最近では香料
の入っていないものを見つけるのが困難な紅茶も無添加はもちろん、「化学肥料
・農薬などを一歳使わずに」の小さな文字が奥ゆかしく躍る。

これがMINAMATAブランドなのだ、と直感。

ご本人たち、本当に本当に奥ゆかしくて、「水俣だから無添加にこだわりました」
のメッセージは小さなPOPで一箇所しか見つけられなかったが、水俣の歴史を知る
私にとってはもの凄い説得力。

陰徳は日本の美学だとは思うが、ぜひこの迫力あるブランドをもっと積極的に展
開してほしいと心から期待する。

マスメディアも、「被害者の水俣」というステレオタイプはそろそろ卒業し、こ
ういう「MINAMATA」を報道してほしいとつくづく願う。


鈴木敦子 ■admin ■comments (2)

  1. 先日は水俣でとても大きな刺激をいただき、ありがとうございました。次回はぜひカヌーでの海のお散歩や、かまど炊きご飯ととれたて茹でたての釜揚げシロゴをお楽しみくださいね。自然塩だけで茹で上げたシロゴ(カタクチイワシの稚魚)は、ホワッホワッでお箸が止まりませんよ。
    さて、今回集まった水俣の女性たちのつながりをさらに活かしたく、11月6日に行われる環境モデル都市フェスタに「水俣環境ビジネスウィメンのブースを出そう!」と、ウィメンの次の集まりで提案したいと思っています。お互いがもっと知り合い、それぞれが持っている技や情報、資源が結びついたらすごいことになりそうです。またいろいろとお力をお貸しください。よろしくお願いします。

    コメント by 魚付き林の案内人 — 2010年7月7日 @ 12:20 AM

  2. 先日は大変お世話になりました。
    記事を拝見してまたあらためて、「こんなに水俣の事を芯までとらえて見て感じて下さるのってホントありがたい!」と思いました。
    魚付き林の案内人サンのお話のように、まだまだおいしいもの楽しいものいっぱいありますから、ぜひまたお越しくださいませ。
    私も、お話を聞かせていただいて頭がちょっとスッキリしたところで、「さらに楽しい水俣」づくりの方面で頑張っていきたいと思っています。

    コメント by りえぶー@会社のガイド&よさこい人 — 2010年7月8日 @ 2:41 PM

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