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功名心

2012.
05.01

友人に紹介され、2年前から当社&当所の顧問をお願いしている河合弁護士がア
エラ(2012.3.5号)「現代の肖像」に出ていた。
http://www.aera-net.jp/latest/backdetail.html?id=229

本業のビジネス弁護士としてよりも、今や反原発の方で名を馳せている。
目下忙しすぎて、うちからの相談は専ら部下の専従。(^^ゞ

彼の言葉で、
「過剰では困るが、適切な功名心がないと、社会的に大きく貢献できる仕事はで
きない。」とあった。

そのとおりだ。もっと言えば、功名心は過剰でもいいが、それだけだから問題な
ので、そこに志・意志さえ伴えば、絶対に在った方が良いと思う。

公益的な共同事業が多い中、いつもこちらが萎えるのは、意志のない人と組まざ
るを得ない時。更に、志も無く、功名心すら持って居ない相手だと、完全に落ち
込む。落ち込むだけで無く、そういう相手と組むと、やはり上手くいかないこと
が多い。

今の社会、功名心を煽る仕組みが少なくなっている。平等主義というか、何とい
うか、名をなし・世間から褒められるシーンを敢えて作らないようにしている。

「努力したプロセスを褒め、結果は問わないようにしましょう」

では、功名心は育たない。


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スーパークールビズでハーフパンツはいかが?

2012.
04.26

今年も、昨年に引き続き1ヶ月前倒しで5月1日からクールビズが始まる。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20120420-OYT1T00476.htm

そして、原発が軒並み停止する中、昨夏以上に国民の節電意識を高めるべき今年、
またまた我々環境ビジネスウィメンが、6月1日の「スーパークールビズ2012」
のキックオフイベントを仕掛け中。乞うご期待!(^^)
http://www.challenge25.go.jp/activity/movement/2011/06/110620a.html

さてさて、今年のスーパークールビズ・ドレスコード、環境省からはまだ発表さ
れていないが、昨年のスーパークールビズイベント第三弾では、敢えてハーフパ
ンツを提案してみたら。。。

とっても好評!

うちのPresentTree立ち上げ当初、いろいろな形で
サポートしてくれた「しげるちゃん」が、こんなハーフパンツのプロデュースを
しています。(^^)
http://official.ameba.jp/shop/shigerublog/03/index.html#shigerublog/03/img/goods01_01.jpg

この夏のスーパークールビズでお試しあれ!!!


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エネ女(えねじょ)の集いから考える

2012.
02.21

枝廣さんのところから、先日の「エネ女(えねじょ)」の報告が届いた。

「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会」のメンバーに女性が少ないとのこ
とから、女性の視点をもっとクローズアップしてみようという目論見。
この基本問題委員会、枝廣さん含め女性メンバー4人の内3人が環境ビジネスウィ
メンメンバーでもあったことから、ウィメンとしても「エネ女」に協力しましょ
うということで、集客協力。約100人の女性が集結。

私自身は、遅刻&早退で実質1時間も参加できなかったが、グループワークに加
わってみて感じたこと。

1.経済成長を前提にエネルギー政策を考えることに疑問を持つ人がとても多い
=>私もそう。GDP成長を背景にシステムを考えていくこと自体に有意性を感じ
ない。過去の成長率と社会的メリットとの連関性を提示してくれないと、今後は
ますます説得力を持たなくなると思った。

2.原発のみならず、火力発電をはじめとする他の電源インフラに関するリスク
情報を求める人が案外多い。
=>これも同感。ガスパイプラインだって爆撃されれば怖い存在。

3.再生可能エネルギー志向の強さ
=>勿論これが理想!特にエネルギーは使う人が相応のリスクを負うのがベスト
なのは言うまでも無く、フクシマは使う人とリスクを負う人が乖離してい
たのが問題を複雑化したことは誰もが理解している。

以上三点が印象に残ったこと。
詳細はこちら↓の「資料6」
http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/11th.htm
枝野大臣からもコメントが届いたという。

それにしても、エネルギーのリスクや地産地消を考えるとき、絶対に知っておい
て欲しいのが日本の電力事業の歴史的変遷。地産地消のエネルギーシステムに多
くのコミュニティリスクや経済的リスクが偏在してしまい、結果事業体が収斂せ
ざるを得なかったこと。

戦前にはピーク時に800社を超える電気事業者が存在した日本の電力事業は、完
全な民営主導で今の農協が電気事業を担っていた。
民営故の競争原理で業界が成り立ったが為に秩序や理念は乏しく、収益性ばかり
が重んじられコストの見合わない農山村は放置されることも多分にあったという。

当時の日本は、今で言う理想の「地産地消型電気事業」が乱立していたが、
経営力が無いくせに有象無象の個々が収益性ばかりを追求しすぎ、地域に強制労
働まで強いたりする粗悪な事業体も少なくなかった。

このような状況打破の結果としても電気事業の再編があったわけで、現体制に至
る。
勿論時代と社会環境が変わっているのにそのままでいいわけは無く、システムを
変えていかなければならないのは言うまでも無いが。。。
せっかくのシフトの時、冷徹に合理的に政策判断していかないと、結局当時に戻
りかねない、と懸念する最近である。


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横浜国立大学リスク研究グループによる福島放射能対策提言

2012.
02.21

横浜国大の金子信博先生からご案内いただきました。
全員科学者による包括的な福島放射能対策は希少です。
特に「環境リスク」の観点から、現実的かつ冷静な提言が期待できますから是非
お勧めです。
http://gcoe.eis.ynu.ac.jp/wp/

===ここから転載===
まもなく東日本大震災の発生から、1年を迎えようとしています。福島第一原
子力発電所事故による放射能汚染は、長い期間にわたって多くの人々が直面して
行かなくてはならない甚大な影響を及ぼしています。私たちは環境や生態系にお
けるリスクについて、これまで様々な角度から研究をしてきました。放射能汚染
の専門家はおりませんが、放射能汚染のリスクについて、これまでの研究成果、
および事故後さまざまなソースから得られた情報を元に検討いたします。

日時:2012年2月29日(水)10:00-17:00
場所:横浜国立大学 環境情報1号棟305(建物番号S7-5)
目的:学内の体制整備、今後の研究方針に生かせる環境リスクの考え方を示し、
福島の農林水産業と私たちの暮らしの今後のあり方について、環境リスク研究拠
点として役に立つ情報発信を行う

10:00-10:15はじめに 藤江幸一(YNU安心・安全の科学センター長)
10:15-11:45(各30分)司会 益永茂樹
伊藤公紀(YNU)「原子力・エネルギーの今後」
斎藤昌幸・土光智子・小池文人(YNU)「情報不足の中で野生生物への放射線リスクを予測する」
金子信博・中森泰三(YNU)「生態系が変える汚染物質の動き」
12:00-13:00 休憩
13:00-15:00(各30分)司会 金子信博
松田裕之(YNU)「海と湖の水産物のリスク」
岡 敏弘(福井県立大)「リスク便益分析をどう使うか―食品中放射性物質基準の決め方―」
岸本充生(産総研)「リスクガバナンスの失敗学:混乱の原因と次への準備」
斗ケ沢秀俊(毎日新聞)「リスクコミュニケーションはなぜ失敗したのか」
15:00-15:15  休憩
15:15-16:30  司会 松田裕之
総合討論
コメンテーター山下廣順(名古屋大学名誉教授、JST)
16:30-17:00まとめ

主催:横浜国立大学グローバルCOEプログラム「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」
共催:JST環境リーダー育成プログラム「リスク共生型環境再生リーダー」

問い合わせ先:
横浜国立大学グローバルCOEプログラム「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」事務局
〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79—7 横浜国立大学環境情報研究院101室
TEL : 045-339-4469 FAX : 045-339-4497 e-mail : er-coe3@ynu.ac.jp
===ここまで===


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PresentTree for山武(さんむ)の森、スタート

2012.
02.15

千葉県は「さんむ日向の森」でのプレゼントツリーがスタートします!(^^)v

来る3月4日の日曜日がキックオフイベント。
山武市長以下、地元の方々と共に植樹体験をはじめとした森造りイベントを行います。
http://presenttree.jugem.jp/?eid=97

都市からの申込者が圧倒的に多いPresentTreeでは、北は北海道から南は宮崎ま
で、現在までに国内で18カ所で森林再生を実施中で、都市と山間地との交流人口
増大へも寄与していると自認していますが。。。

4日の山武での植樹イベントは地元市民が100名も集まる予定で、多勢に無勢の懸
念あり。(^^ゞ

是非この機会にサンムの森を見にいらしてください。とても美しいところです。


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自社故のCSR

2012.
02.06

本業とかけ離れたCSR施策が目立つ。故に、CSR部門以外から理解を得られないと
悩む企業が多い。

そのような中、昨年の3.11 への支援策検討のプロセスは、自社のCSR の在り方
そのものを振り返る良いきっかけにもなったといえる。

以下、3.11対応での「本業を通じたCSR施策」の一部を紹介する。

詳細はこちら。
http://www.ebagency.jp/mediapdf/media_14.pdf

① ㈱セブン&アイ・ホールディングス
 物流インフラの強みが発揮され、業界最速の
支援物資提供。

② ㈱伊藤園
 「工場や倉庫にある商品は、非常時には救援物
資に変わるものという認識が全社員に浸透」し
ているが故に震災後わずか3 日間で60 万本も
の飲料水を配布。

③ ヤマトホールディングス㈱
 宅急便1 個につき10 円の寄付(平成23 年4
月~平成24 年3 月)。

④ 本田技研工業㈱&パイオニア㈱
 ホンダが会員向けに運営している「インター
ナビ・プレミアムクラブ」及びパイオニアの「ス
マートループ渋滞情報」の搭載車両から収集し
た走行軌跡データに基づき、ホンダが作成した
通行実績情報を「Google Crisis Response」自動
車・通行実績情報マップと「Yahoo! 地図」道路通
行確認マップで公開して、被災地域の移動支援
を実施。

⑤ ヤフー㈱
 Yahoo! ショッピングへの出店ストアから、被
災地で必要とされている物資(商品)を原価で提
供、「被災地へのギフト」としてYahoo! ショッ
ピング上で販売。

これらは全て当該企業だからこそ実施できた施策。「自社故に講じるべき・講じることができるCSR」を今一度真剣に考える時である。


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欠礼通知に高齢社会を想う

2011.
12.13

欠礼通知が届く時期。年々親御さんが亡くなったという連絡が増えてきた歳頃に、
時間の冷徹さと人生の希少をしみじみ感じる。

それにしても、欠礼通知の文面には80歳代・90歳代で永眠という文字ばかり。本
当に日本は長寿社会だなと頼もしくなる一方、23%を超えた65歳以上の高齢人口
の中でも、80歳以上の人たちの絶対数が着実に増え続けている現実を実感した。

高齢社会を迎えることの課題は尽きないが、私自身が75歳の親を見ていて痛感す
るのは、「消費しない」ことである。

人間、歳を取るにつれて欲が無くなるのは生物学的な現象として、目下は「いつ
まで長生きしてしまうか不安」だからと、「とりあえず貯蓄」したがる。高齢者
達がとりあえず貯蓄し・貯蓄習性を持つ高齢者が膨らみ続ける、という構造の下
に、個人金融資産が1400兆円を超えて久しい。

なんとかして、彼らに「消費させる」ネタを作らないと!

高齢者の自動車事故が頻発している。身体機能が全面的に衰えるのだから、当た
り前と言えば当たり前の話。18歳未満に運転免許を与えないルールがあるのなら、
上限年齢も設定すべきだとつくづく思う。かなりハイレベルな運転技術を持って
いた我が父の車も、最近は隣に乗るには相当勇気がいる。
でも、年々欲と楽しみが減っていく者から、数少ないドライブの楽しみを取り上
げるのは、家族として忍びないので運転禁止は出来ずにいる。

75歳以上は福祉車両以外乗用禁止

こんな施策だけでも、高齢者の消費のきっかけ作りには役立つのではないか?

そんなことを考える年の瀬である。


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電力供給の現状

2011.
11.16

日本製紙連合会の二瓶常務理事が、日本の電力供給の現状について国際環境経
済研究所に寄稿をしている。とても分かり易くまとまっているのでご紹介。

http://ieei.or.jp/2011/11/opinion111031/

製紙業界が業界をあげてバイオマスボイラーを積極的に導入してきたが、10年か
けてやっと業界電力消費総量の10%を賄うに過ぎないという。
再生可能エネルギーの供給拡大には、とても長い年月がかかる。
また、原発の即停廃止を唱えても廃棄物を含めた既存核燃料の処理・保管という
アウトプットを考えずには根本的な問題は片付かない。

同感。


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念願の宮脇昭先生とのコラボ♪

2011.
10.05

PresentTreeをスタートしたのが、2005年1月。第一号は、インドネシアはカリマ
ンタン島の焼失地の森林再生。国内でやりたくとも、なかなかPresentTreeのコ
ンセプトや意義が理解されず、候補地と協働先が見つからなかった。

特に、日本林業の構造上の問題から事業として立ちゆかなくなってしまい、結果
放置されている山々を再生させるために、新しい森林経営の在り方として
PresentTreeを導入したかった。

となると、従来通りの針葉樹林を人手やコストの問題をなんとかクリアにして維
持管理し続けるだけでなく、いずれ管理がいらなくなるであろう広葉樹を新たに
植える、という発想に行き着く。長い年月を経た後の材として投資回収を見込む
のでは無く、植えられた広葉樹そのものに新しい価値を付加し、早めに維持管理
費を捻出、その後なるべく人手やコストをかけずとも自立しうる森創りを行うの
である。その緒として「冠婚葬祭の記念樹」という、現段階のPresentTreeのス
キームがある。

国内で本格的な広葉樹造林を考えたとき、その専門家が居なくて困った。林業の
専門家はいわずもがな針葉樹が専ら。広葉樹の人工造林を精力的に展開している
のは、当時も今も横浜国大の宮脇昭教授くらいだ。

宮脇先生のことを聞き、ツテの無かった当時の私はお手紙を書いた。
PresentTreeのコンセプトや構想をぎっちり書き綴り、それらは宮脇氏の考え方
に相通ずるところがあるので、きっと受け入れられるに違いない、手伝って戴け
るに違いない!と期待しつつ。。。

待てど暮らせどお返事は無く、メールや電話で催促してもなしのつぶて。(^_^;)?

その後PresentTreeプロジェクトは紆余曲折ありながらも、土地土地の森林組合
や、北海道大学をはじめとする林学のご専門方の協力を仰ぎながら、事業そのも
のは順調に進んできたので、宮脇先生との協働のことも諦めかけて、というか、
なんとなく忘れかけていたというのが実情だったのだが。。。

昨年11月、環境カウンセラーの定期セミナーがあり、その基調講演が宮脇先生だ
というので出席してみた。そんな昔のラブレターのフィードバックが無かったこ
との恨みだけでも伝えたいと?!、講演後に廊下でお呼び止めし、その旨タラタ
ラとまくしたてたら、、、

なんと、ご本人にはまったく届いていなかったという。(^^ゞ
まあ、世界を飛び回っている方なのでお忙しいのでしょう。良くあることなのか
もしれない、と気を取り直し、改めてアタックしたら、今回の「PresentTree
for 湘南国際村めぐりの森」の実現にこぎ着けたわけです。なんと、あしかけ7
年!願いは叶うモノですね。(^^)

ということで、恨み節のように長くなりましたが、宮脇先生との念願のコラボレー
ション「世紀をめぐる森創り」がスタートします♪
是非、忍耐強い、というか、しぶとい私へのエールも含め?!多くの方々にご参加
戴きたい、新しいPresentTreeです。

第1回目の植栽イベントの様子はこちら。
http://presenttree.jugem.jp/?eid=76

このイベントにはちびっこたちが参加、PresentTreeのオフィシャルアーティス
トである「Kinpro(キンプロ)」さんに協力戴き、「PresentTree for めぐりの
森」をイメージした切り絵を子供達が制作してくれました。
それがリーフレットの表紙を飾っています。(^^)v
http://presenttree.jugem.jp/?eid=79


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eco japan cup2011、応募期間延長!

2011.
09.27

今年のエコジャパンカップは昨日・9月26日を応募の締め切りとしていましたが、
様々な混乱の中で応募申請が間に合わないとのお声を多数戴きましたので、応募
期間を延長しました。
http://www.eco-japan-cup.com/contest/index.html

ビジネス部門(ベンチャーオープン)およびカルチャー部門(デザイン、コミュ
ニケーション、アート、ミュージック)は10月10日(月)まで、ライフスタイル
部門(エコチャレンジ、元気大賞)およびポリシー部門(政策提言)は10月31日
(月)までとなっています。

是非、ご応募ください!


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